ビリでスタートしたはずのコペンが、後方に何台ものマシンを引き連れてストレート
を駆け抜けた!順位は分からないが、少なくとも30台は抜いてきた様だ!
たった1週4,4キロでここまで追い上げるとは、、、恐るべしプロドライバーの意地
とテクニックである。ここからが凄かった!10週足らずですでに順位は50番手前後
上に行くにしたがい、追い越すペースは当然遅くなるものの、確実に順位を上げてくる
後はトラブルさえなければ、、、そして燃料が保ってくれれば、、、完走出来るんだが、、
いく週目か、予定よりも少し早いガス補給にマシンが入った。これと同時にドライバー
交代も行われる。ファーストドライバーの中村氏に代わって伊藤氏の出番である。
この時燃料を確認したところ、非常に燃費が良く(ブースト掛かってないから当然)
伊藤氏へも全開アタックの指示がでる。ワイヤーも確認したが、今の所問題無し。
そのままスタート中盤に突入する。その間もクラブコペンのメンバーは、ピットウォール
で、ドライバーへサインを送り続ける。これがなかなか重労働なのである。
2月の富士の気温は非常に低く、また500キロという長丁場である為、辛い仕事なのだ。
しかし、みんな文句も言わず、完走への望みを捨てずに一生懸命がんばってくれた。
2人目のドライバー伊藤氏も、中村氏に負けず劣らずのラップタイムをたたき出す。
実際あの状態の車を、このラップで周回させるのは至難の業なのだ。ストレートは
明らかに遅い(NAと同等)、しかし確実に順序を上げて来るという事はコーナーで相当の
仕事をしてるはずである。現に走り終えた中村氏は、「スリップ使いまくり」と言っていた
そして、奇跡的に周回を重ね最後の給油&ドライバー交代である。先程の燃費からいくと
もう少しブーストを上げる事が出来そうなので、今回のピットインで加給を上げる作戦にでた。
そこに滑る様にピットに伊藤氏が戻って来た。ボンネットを開け、加給を調整しようと
したその時、伊藤氏が慌てて「加給上げちゃダメ!燃料足らない!」と、慌ててガソリンゲージ
を見ると、ガス給油したにも関わらず残りが20リットル以下を示してしたのである。
一体どういう事なんだ、、