遅い車に鞭打って、一台でも多くのライバルを抜く為に、やはり相当コーナーで
がんばって来たのだろう、中村氏は耐久の経験が豊富でそれなりの走り方を
知っているのだが、伊藤氏は根っからのスプリンターである、微妙なアクセルワーク
で燃費の差が出たのか?しかし現実残ったガソリンの量で走りきるしか無い!
後は中村氏の耐久テクニックに賭けるしか無いのである。
そして、最後のピットストップを終え、コースインするコペン。
残り時間1時間半を無事走り切ってくれ!みんなの望みを受けて1コーナーに
姿を消していった!伊藤氏のドライビング時は、なんと総合17位にまで追い上げて
いた。ピットストップ後は一端順位を下げるが、限られた燃料で中村氏は
果敢に攻めて順位を上げる、何度かペースカーが入ったお陰で燃料の節約にも
なっているのだろう。そしてトップの車が残り10週にさしかかる頃
急にコペンのペースが落ち出す。ピット一同騒然とする中。僕は分かっていた。
トラブルじゃ無くって、燃料が厳しいんだ。最後まで走りきる為に
中村氏は、ペースを落としてチェッカーを受けようという作戦に出てるのが分かった。
ここまでがんばってきた、スタッフ、クラブメンバー、スポンサー
そして、自分の為に「チェッカーの意味」をそしてその重さを、彼は知っているんだ。
そして全てを背負って走っているのだ、、、、!
トップの車が500キロを走り切り、チェッカーが振られる。スタッフ全員で
コペンのゴールの瞬間を味わおうと、ピットウォールに駈け寄る。
そして目の前を必至で手を振りながら駆け抜ける、中村氏とコペンが
FISCOの景色と共に流れて行った。
最後のパレードランの時、燃料計を見たとき針はエンプティのはるか下を
指していた。レースの度に思うこと、ゴールするまでは、「なんて大変で
辛くって、お金がかかるんだ、、、。もうやめよう」と、そしてゴールの後に思う事
「ようし!今度は優勝だ!」

今回お手伝いをしていただいた、クラブのみなさん、そして関係各位みなさま。
この場をお借りして、お礼もうしあげます。そしてまた夏!一緒に戦いましょう!

総合22位 クラス18位 完走。
レース結果by-マッドハウス